ベトナムはマナーに厳しい国ではありません
旅行者にとってありがたいのは、ベトナムは形式ばったマナーが少ないこと。
多少の文化の違いも寛容に受け入れてくれる、あたたかい国です。
とはいえ、ちょっとした習慣の違いを知っておくと、より快適でスマートに旅行を楽しめます。
以下に、私が実際に訪れて感じた「ベトナムで気をつけたいマナー」をまとめました。
食事に関するマナー

スープはスプーンやレンゲで
フォーなどの麺料理には必ずレンゲかスプーンが付きます。
お椀に直接口をつける行為は、行儀が良いとされません。
麺はすすらない
日本人にとって難しいのが「麺をすすらないこと」。
フォーやブンなど米粉の麺はすすらず、静かに食べるのがマナーです。
とはいえ、外国人が多少すすっても厳しく注意されることはありません。
「気をつけよう」という気持ちが大切です。
大皿を持ち上げない
ベトナムでは大皿料理が多く出されますが、お皿は持ち上げず、テーブルに置いたまま食べるのが基本。
日本では「お皿を持たないと行儀が悪い」とされますが、文化の違いですね。
おしぼり・飲み水は有料が基本
レストランで出されるおしぼりは10円程度の有料サービス。
また、水道水が飲めないため、飲み水もミネラルウォーターを頼む必要があります。
ほとんどの場合、注文しない限り水は出てこないのでご注意を。
*ドリンクのメニューはとっても豊富です。
年長者を敬う文化

ベトナムは儒教の影響もあり、年上や年長者への礼儀が大切にされています。
ベトナムにいると優しさを感じるのはこのような背景があるからなのですね。
お年寄りには席を譲る
バスや電車では必ず年配の方に席を譲るのがマナーです。
年配の方を人前で注意しない
ベトナムでは、年上の人を尊重する文化が根強くあります。
年齢を聞かれることもある
「何歳ですか?」と聞かれることがあります。
これは、相手に対して正しい敬語や呼び方を使うための質問なので、悪意はありません。
笑顔で答えてあげると、会話もスムーズになります。
“レディーファースト”が自然な国民性
ベトナムでは、女性を尊重する「レディーファースト」が美徳とされています。
ドアを開ける、先に通す、荷物を持つ、など、自然にできると印象も良くなります。
街中の犬はスルーが基本

ホーチミンの街では、放し飼いの犬を見かけることがあります。多くは人に慣れていて大人しいですが、万が一噛まれた場合には狂犬病のリスクもあるため、むやみに近づかないのがベストです。
犬も人間もお互いに気を遣いながら、静かにすれ違うのがホーチミン流のスマートな距離感かもしれません。
寺院では露出を控えた服装を

ベトナムの寺院や宗教施設を訪れる際は、露出の多い服装はマナー違反とされます。
- タンクトップ
- 短すぎるパンツやスカート
こうした服装は敬意を欠くとされます。
観光地であっても、地元の人々にとっては神聖な場所。
なるべく肩や膝が隠れる服装で訪れるようにしましょう。
💡ワンポイント: 薄手の羽織やストールが1枚あると便利です。
まとめ
ベトナムのマナーは、少しの気配りで守れるものばかり。
厳格なルールではないので、神経質になる必要はありません。
現地の文化を尊重しつつ、旅を思い切り楽しんでください。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
コメント